■労働基準法について

皆さんは労働基準法をご存知でしょうか?

最近インターネットで、「ブラック企業」や、「労働基準監督署に通報だ」などの
言葉を目にすることも増えてきました。
その中で、労働基準法という法律について存在を知っている方も多いかと思います。
ですが、実際に労働基準法の中身について皆様はどの程度ご存知でしょうか?
これから労働基準法について、1つずつ書いていきたいと思います。


労働基準法の位置づけ
まず、労働基準法(以下労基法と呼びます)は法律の中でどのような位置づけにあり、
どのような狙いで作られたのでしょうか?

日本国憲法が定める国民の三大義務は皆様も御存知の通り、労働、教育、納税です。

ですが、その一つである労働について、なにも縛りをかけないと、労働者に不利な状況が
まかり通ってしまう可能性があります。
なぜなら、お金を払う人=資本家とお金を貰う人=労働者の間には、
財産的、余裕的、立場的に大きな隔たりがあるからです。

例えば資本家はお金を沢山持っているので、今すぐの生活に困ることはありませんが、
労働者はそういうわけにもいきません。
働かなければ食べるところや住むところを確保するのは大変です。
そのために、自分の労働力を不本意ながら本当の価値よりも安い価格(=労働条件)で
提供してしまうこともあるかもしれません。
もしもその労働条件になにも社会的な決め事がなかったら、産業革命後のイギリスのように、
鉱山などで子どもが長時間働いて病気になってしまうこともありえます。

だから、日本国はみんなが安心して働けるように、労働に関する大きな法律を3つ制定しました。

それがいわゆる労働三法です。

労働三法は、「労基法」「労働組合法」「労働関係調整法」の3つからなります。

この中でも労基法はもっとも重要な法律と言われています。

つまり、労基法は

日本国が、労働者を保護する立場から、労働条件の基準を定めた(一番大事な)法律

ということです。

次は労働基準法の原則について見て行きましょう。

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