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  産業医について

一般の方には比較的馴染みが薄いと思われる産業医。
名前くらいは聞いたことあるけど、どんなことをしているのかよくわからない、という人も多いのではないでしょうか。
ひとことで言うと、労働者の健康保持に関する措置や作業場の巡視を行うのですが、
もう少し詳しくお話をしたいと思います。

まず、産業医の選任についてですが、現在日本では、常時50人以上の労働者を使用する企業においては、産業者を選任し、労働者の健康管理を行わなければいけません。
職場においての労働者の健康管理を行う上で医学の専門的に知識は不可欠になっています。

常時50人以上の労働者を使用する際は、決定した時より14日以内に産業医を選任する義務があり、
選任した際は遅滞なく所轄の労働基準監督所長に届け出る
必要があります。

続いて産業医の主な仕事内容についてですが、
産業医の仕事は結構たくさんあり、大きく分けると5個に分類されます。

・作業環境管理
・作業管理
・健康管理
・労働衛生教育
・総括管理

の5つです。この内、特に最初の3つを労働衛生の3管理と言ったりします。
それぞれの内容についてお話するととても長くなるので、簡単に紹介をさせていただきます。

・作業環境管理
職場に存在する有害な要因と、その要因が起こすかもしれない健康への影響を考えて
必要に応じて有害な要因を排除するようにしたりすることです。
例えば、粉塵が舞う職場での濃度を測って、必要なら換気をもっとするように薦めたり
職場を快適にするために職場での禁煙化を指導したり、冷房や暖房を適宜使用する
ように薦めたりすることなどが挙げられます。

・作業管理
作業で体に悪影響をおよぼすのを和らげるために、作業の時間や姿勢、方法などを
検討して、対策を考えたりすることです。
例えば、作業台の高さを調整できるように指導したり、労働時間を短くするように薦めたり、保護具を使ったりするように薦めたりすることなんかが挙げられます。

・健康管理
健康診断や面談などを行うことで、労働者の健康状態を理解して、労働による悪影響がでているならその影響を最小に留めようとすることです。
例えば健康診断を実施したり、長時間働いた労働者と面談をしたり、生活習慣病の指導をしたりすることなんかが挙げられます。
最近だとメンタルヘルスへの対応ですとか、ちょっと変わったところだと休業した人の復帰のための面談や、実際復帰するにあたってのサポートなんかも含まれます。

・労働衛生教育
労働者や使用者が、安全で健康に働くために必要な情報を提供していくことです。
例えば、使用者が労働者を安全に働けるように気を使う必要性(安全配慮義務)や、
労働者も健康に働いていけるように自己管理していく必要性(自己保健義務)についての情報提供だったりとか、生活習慣病や喫煙、メンタルヘルスなどについての啓発活動なんかが挙げられます。

・総括管理
上記の4つがしっかり行っていけるように、必要な体制を作っていったり、
計画を練ったりするようなことです。
例えば、実際に職場を見て回って、実際の作業状況を確かめたり、安全衛生委員会に出席して、労働衛生に関する意見を出したりすることなんかが挙げられます。

どうですか?思ったより色々仕事をしているように思えませんか?
病院だとかのお医者さんは、実際に病気にかかった人を治療するのが仕事ですが、
産業医は労働者が病気にならないように、健康で快適な職場を作っていくのが仕事なんですね。

会社は常に変化し、労働環境も変わってきています。
産業医の職務は、労働者の健康を守るため、医学的専門知識を必要とすることは当然とし、
作業現場や企業の実情を理解し、それぞれの労働環境、労働者に合った適切な対応をすることがとても重要になってきます。

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